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松沢大樹

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松澤大樹 松

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

2. 心の病を科学的に治す  「週刊現代」「PHP ほんとうの時代」紹介記事から

■「週刊現代」の記事から

心の病と付き合おう 現在の精神科医療の根底を揺るがす新発見 6  「うつ病患者の脳には傷があった」 目で見て治す「画期的治療法」  医療ジャーナリスト●田辺功

「これまでの精神か診療は、まったく科学的でなかったため、なかなか治らなかった。しかし、長年にわたる研究の結果、うつ病患者の脳には共通の傷があり、それを治せばうつ病も治ることがわかったのです」
 そう語るのは東北大学名誉教授の松澤大樹氏(83歳)だ。松澤氏は放射線科の教授として、77年以降、多数の精神病患者の脳を撮影してきた画像診断のプロ。PET(ポジトロン断層撮影)によるがん診断の開発でも知られる人物だ。現在は『東京・京橋未来クリニック』の院長として、うつ病、統合失調症、認知症などの患者の治療にあたっている。

 
 「うつ病などの心の病は、これまで脳のレントゲン写真などを使った診断は行っていませんでした。患者が訴える症状によって診断するため、医師によって診断が変わることもしばしば。裁判の精神鑑定が精神科医ごとにまったく違う結果になることも少なくありませんでした。しかし、画像診断をすれば、医師によって診断が違うといったことは起こらないうえに、適切な治療を行うことが可能になります」(松澤氏)
 松澤氏は、患者と医師のやりとりで診断を下す、いわば“文学”の領域だった精神科医療に画像診断という科学を持ち込んだ。現在の精神科医療の根底を揺るがす治療法とはどのようなものなのか。

 

 

 「うつ病や統合失調症の患者には脳の扁桃体という部分に独特の傷があることを見つけたのです」(松澤氏)
 通常のMRI(磁気共鳴断層撮影)ではほとんど見えない傷が、松澤氏が考案した方向から撮影すると、画像にはっきりと扁桃体の傷が浮き上がるという。
 うつ病の傷も統合失調症の傷も同じく、左右二つの扁桃体にできるのだが、場所も形も違う。うつ病の傷はやや上部にあり丸っぽく、統合失調症の傷は下部で半月形で鋭い。
 これまで精神科医はうつ病と統合失調症はまったく別の病気とし、患者にはどちらか1つの病名しかつけなかった。ところが、松澤氏が撮影した画像では、多くの患者にはうつ病、統合失調症両方、つまり4個の傷があった。この事実から松澤氏は、2つはもともと1つの病気と考え、「混合型精神病」と命名した。
 松澤氏の観察では、傷は大きくなったり小さくなったりし、左右の傷の片方が消えると、ほとんど病気の症状が出なくなった。
 この診断法なら、画像の傷を追えば、薬の効果や、状態の変化などが患者にも一目瞭然。つまり、いままでけっして見えることのなかった“心の病”を自分の目で見ながら治療することが可能になったのだ。
 10年以上うつ病に悩まされ、松澤氏の治療で完治した30代男性・Aさんが語る。
 「MRI画像で見ると、治療前と後では全然違います。扁桃体に左右とも穴があったのですが、その穴をいまは神経幹細胞が治してくれたのがわかるんです」

 

 

 松澤氏のもう一つの科学的指標は、血液中のセロトニンとドーパミンの測定だ。
 脳神経の信号である神経伝達物質セロトニンが少ないと、うつ病が起きることはすでに分かっている。一方、神経伝達物質ドーパミンが過剰だと統合失調症を発病することも確実視されている。しかし、脳と身体の間の血管には関所があり、セロトニンもドーパミンも通過できない。そのことから、腕から採血した血液中のセロトニン量などはこれまであまり重視されていなかった。
 しかし、松澤氏が測定してみると、うつ病と統合失調症を併発している「混合型精神病」患者は健常者よりセロトニン量が少なく、ドーパミン量が多いことがわかった。ちなみに、松澤氏はセロトニンとドーパミンのアンバランスで病気が起きると推測している。
 「画像と血液検査の2つから、うつ病や統合失調症が完全に治ったかどうかわかる」と、松澤氏は語る。実際、Aさんのように松澤さんから「もう薬も要らない」と、完治を宣告された患者は数百人にのぼるという。
 松澤式治療法は極めて簡単だ。同じ病気と考えるので、うつ病も統合失調症も治療法は同じだ。
 第一は薬の種類、量を減らす。うつ病患者は何種類もの抗うつ病薬を大量に飲んでいる。だが、まったく別の病気と考えられているので統合失調症薬は飲んでいないことが多い。抗うつ病薬の種類と量を段階的に減らし、統合失調症薬1つを加え、できるだけ早く抗うつ病薬、統合失調症薬各1種類にする。それも量を減らし、画像と血液検査で確認して完治となる。
 第二はアミノ酸のトリプトファンの多い食事を心がける。大豆、赤身魚、バナナ、豚肉、牛肉など。トリプトファンは体内でセロトニンになる。
 第三は運動。松澤氏はMRI画像の変化から脳の傷は脳細胞の元となる神経幹細胞が集まって修復すると考えられている。常時、運動する患者の治りは早い。朝の光を浴びながらが望ましいが、屋内でもよく、運動の種類は問わない。
 「この治療法で混合型精神病(うつ病、統合失調症)の9割の方は2〜3年で治っています」と、松澤氏。
 これを機に、精神科医療が大きく変わることを期待したい。
 
PHPほんとうの時代 2009年6月13日号

 

■「ほんとうの時代」の記事から

PHP ほんとうの時代 2009年8月号 ルポ 名医・病院を訪ねる2 この治療があなたを救う  心の病を科学的に治す 「松澤式治療法」  医療ジャーナリスト●田辺功

これまでは治らないのが常識だった「うつ病」「統合失調症」「認知症」といった「心の病」は治ると言う松澤先生。MRIによる画像診断と血液検査を用いた「松澤式治療法」についてお話を伺いました。

 

 

脳に出来た傷により心の病は発症する

 青年期の悩みからの「統合失調症」、いじめやリストラが引き金になる「うつ病」、高齢者をおびやかす「認知症」。こうした「心の病」を治す、と豪語する型破りの診療所がある。所長は松澤大樹・東北大学名誉教授(八十三歳)だ。
 「東京・京橋未来クリニック」は、東京メトロの京橋駅、銀座一丁目駅に近いビルの四階にある。壁に毛筆の一文が張り出してある。
 「一、このクリニックは心の病を科学的に診断し治療する世界唯一のクリニックであります。一、心の病は心の脳に出来た傷により発症します。皮膚に出来た傷が治ると同様に適正な治療により誰にでもある神経幹細胞(万能細胞)を活性化することにより傷を修復し心の病を治すことが出来ます。」
 クリニックは完全予約制だ。初めての患者さんは受付で説明を受け「診療依頼状」を提出する。それから東京駅近くの提携診療所で脳のMRI(磁気共鳴断層撮影)画像を撮影してきてもらう。その画像を示しながら、松澤さんが病気の原因、薬、食事、運動などの指示をする。たとえば、精神科で何年も治らなかった重いうつ病でも、松澤さんは「二年で九割は治ります」と、自信満々だ。
 松澤さんは、実は放射線科医で画像の専門家だ。東北大学教授時代からアルツハイマー病患者の脳の画像検査に熱中した。アルツハイマー病は「大脳皮質にベータ・アミロイドという物質がたまり、大脳が萎縮する病気」というのが今でも世界的な定説だ。しかし、大脳がひどく萎縮した健康人も多いことから定説に疑問を持った。撮影方法を変えて脳を調べた結果、アルツハイマー病の患者さんは扁桃体に傷があり、海馬が萎縮していることを見つけた。その後、うつ病、統合失調症の患者さんにも扁桃体に同じ傷が見つかった。

 

 

 

MRI画像と血液検査で完治したことがわかる

 磁場を利用したMRI装置はいま時、珍しくないが、松澤さんの売り物は「松澤の断層法」と呼ばれる、扁桃体や海馬が一番よく見える方向の画像だ。
 「これがうつ病の傷」と松澤さん。扁桃体は左右に一個ずつある縦横一・五センチほどの小さな器官だ。向かい合った左右の扁桃体の下部に大きな穴が空いている。一方、別の画面の扁桃体の上部には、細い半月形の傷がある。こっちは統合失調症の傷だ。
 当初、松澤さんはうつ病の傷でうつ病、統合失調症の傷で統合失調症、と単純に考えていた。しかし、実際には精神科でうつ病、統合失調症と診断された患者のほとんどに両方の傷、つまり四個の傷があった。松澤さんはうつ病と統合失調症は同じ病気=「混合型精神病」と考えている。適切な治療で傷は小さくなり、はん痕になり、消える。左右どちらかの傷が消えた段階で症状は出なくなる。
 認知症の患者さんは扁桃体の傷のほか、隣り合う海馬の萎縮が加わっている。高齢者でも海馬が正常なら混合型、海馬が萎縮していれば若者でも「若年性認知症」だ。
 「科学的に診断し治療する世界唯一のクリニック」の第一の特徴はこのMRI画像だが、もう一つ、血液検査がある。
 脳神経の信号を伝達する物質セロトニンが不足するとうつ病になる。だから今のうつ病薬は脳内のセロトニンを増やす働きがある。一方、脳内のドーパミンが過剰だと統合失調症が起こることも確実視されている。脳内のセロトニンなどは測定困難で、脳の血液中のセロトニンなどは無関係と考えられていた。しかし、松澤さんが調べたところ、正常値に比べ、混合型精神病、認知症とも、腕の血液中のセロトニンが少なく、ドーパミンが多く、症状が改善するほど正常に近づくことが分かった。
 「今の精神科は文学の世界」と松澤さん。患者さんの訴えだけで客観的な指標がない。だから、精神科医は滅多に「治りました」とはいわない。治ったかどうか、医師にもわからないからだ。
 しかし、松澤さんは「完治しました」と宣告する。脳画像と血液検査が正常に戻った時点で間違いないと確信するからだ。

 

 

 

四千人の治療経験に裏付けられた治療法

「松澤式治療法」は混合型精神病、認知症とも同じ治療法だ。薬はうつ病薬、統合失調症薬を最低一つずつ出し、量を減らし、完治すれば止める。「治療にはうつ病薬と統合失調症薬の両方が不可欠。精神科ではうつ病にはうつ病薬、統合失調症には統合失調症薬を出し、治らないとどんどん、薬の種類と量を増やす。その結果、患者さんの症状は複雑、重症化する」と、松澤さんは精神科治療の間違いを指摘する。
 そのうえで、セロトニンを増やす運動を勧める。また、体内でセロトニンの材料になる栄養の豊富な赤身魚、肉、バナナ、大豆などを勧める。脳画像と血液検査で効果を確かめながらだ。
 クリニックの掲示にあるように、松澤さんは傷や萎縮を修復するのは薬ではなく、脳組織に変化する能力を持った神経幹細胞だと考えている。認知症で萎縮した海馬の周囲の神経幹細胞の修復の様子をMRIの特殊な画像で追うことができる。重いうつ病、統合失調症、認知症は、これまでは治らないのが常識だった。国も認知症の介護支援センターを増やすなど、治らない病気前提の政策を取っている。松澤式治療法など、まったく存在しないかのように。
 約四千人の治療経験からは、一般的には治療歴が長いほど、高齢者ほど治りにくい。高齢者が多い認知症の場合は今のところ治るのは七割ほどに落ちる。
 クリニック名には「患者さんに失われた未来を回復させてあげたい」の気持ちが込められている。

 
PHPほんとうの時代 2009年8月号