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そもそもインフルエンザワクチンは有用なのですか?
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非常に有用かつ効率的なものです。
インフルエンザワクチンは・・・
- インフルエンザによる体調の悪さを減らせます
- どの年代においてもインフルエンザ関連の入院を減らせます
- 心臓病をお持ちの方での発症を少なくできます
- 肺気腫や気管支ぜんそくの方でのインフルエンザ関連の肺疾患の悪化と入院の率を下げられます
- 糖尿病や肺疾患をお持ちの方での入院を減らすこと示されています
- 妊娠中、産後の女性を守るのに有用です
- 子供の生命を守ることができます
- インフルエンザに罹ったとしても重症化を減らせます
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小児のインフルエンザ脳症についてワクチンは有用でないと効いたことがあるのですが
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インフルエンザに罹った方の中でワクチン接種のある・なしを検討したものでは差が無いとされています。
小児においてインフルエンザワクチンは20-30%のインフルエンザ発症を抑制できると推定されています。インフルエンザ脳症はインフルエンザ発症によるものと考えるのであれば、小児全体の20-30%は脳症発症を抑制できていると考えられます。つまり、脳症の予防にはそもそもインフルエンザに感染しないことが効果的であり、ワクチン接種はそれに有用な方法だと言えます。
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インフルエンザワクチンは安全ですか?
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多くの方にとっては安全で、生後6ヶ月以上の全ての方に接種が推奨されます。
ただし、これまでにインフルエンザや他のワクチンで重篤なアレルギー反応やギランバレー症候群を来した方は接種ない方が良いでしょう。
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インフルエンザワクチンはいつ接種したら良いですか?
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10月中の接種が勧められます。
ワクチン接種後2週間で抗体産生が最高となり、以後徐々に下がってきます。効果はインフルエンザ流行期間の5-6ヶ月程度維持できるとされています。「効果は3ヶ月」の根拠は20年以上前の論文のようです。
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インフルエンザワクチンはすぐに効きますか?
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すぐには効果は得られません。
約2週間かけて抗体が産生され効果が上がっていきます。流行が始まる約1ヶ月前を目途に接種することが効果的です。
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インフルエンザワクチンを接種してもインフルエンザに感染しますか?
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感染することがあります。
理由として次が考えられます。ワクチン接種からすぐにインフルエンザウイルスに曝露した
ワクチンが対応できる株(タイプ)のインフルエンザウイルスに曝露した
ワクチン接種後に抗体産生が少なかった(体質、基礎疾患などによる)ワクチンは完璧なものではありませんが、感染予防には最も効果的な方法です。
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インフルエンザ感染した場合、ワクチン接種でもたらされる効果はなんですか?
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インフルエンザの重症化を減らします。
具体的には入院、集中治療室(ICU)での治療が減ることが示されています。