帯状疱疹ワクチンについて
値段が大きくちがいますが、2種類のワクチンの違いはありますか?
効果が持続する期間と効果が大きく異なります。
基本的にはシングリックスを推奨します。
もちろん、費用の負担感もありますのでバランスよく検討してください。
水痘ワクチン | シングリックス | |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
5年後の発症抑制 | 約4割(追加接種が必要かも) | 9割以上 |
10年後の発症抑制 | ほぼ効果のこらず | 約9割 |
発症後の神経痛の抑制 | データははっきりせず | 10年後で約7割以上抑制 |
費用(公費接種) | 2,500円 | 7,500円/回 |
費用(自費接種) | 10,450円 | 22,000円/回 |
接種回数 | 1回 | 2回(2~6ヶ月あける) |
インフルエンザワクチンについて
そもそもインフルエンザワクチンは有用なのですか?
非常に有用かつ効率的なものです。
インフルエンザワクチンは・・・
- インフルエンザによる体調不良を軽減できます。
- どの年代においても、インフルエンザに関連する入院数を減少させられます。
- 心臓病患者の発症を抑制できます。
- 肺気腫や気管支喘息患者におけるインフルエンザに関連した肺疾患の悪化および入院率を低下させられます。
- 糖尿病や肺疾患患者における入院数を減少させることが示されています。
- 妊娠中および産後の女性を保護するのに有効です。
- 子供の生命を守ることができます。
- インフルエンザを発症した場合でも重症化を軽減できます。
インフルエンザワクチンはいつ接種したら良いですか?
10月中の接種が勧められます。
ワクチン接種後2週間で抗体産生が最高となり、以後徐々に下がってきます。効果はインフルエンザ流行期間の5-6ヶ月程度維持できるとされています。
「効果は3ヶ月」といわれることがありますが、その根拠は20年以上前の古い論文のようです。
インフルエンザワクチンはすぐに効きますか?
すぐには効果を得られません。
約2週間かけて抗体が産生され効果が上がっていきます。流行が始まる約1ヶ月前を目途に接種することが効果的です。
インフルエンザワクチンを接種してもインフルエンザを発症しますか?
発症することがあります。
理由として次が考えられます。
- ワクチン接種からすぐにインフルエンザウイルスに曝露した
- ワクチンが対応できる株(タイプ)のインフルエンザウイルスに曝露した
- ワクチン接種後に抗体産生が少なかった(体質、基礎疾患などによる)
ワクチンは完璧なものではありませんが、感染予防や重症化の予防に最も効果的な方法です。
小児のインフルエンザ脳症についてワクチンは有用ではないときいたことがあるのですが・・・
インフルエンザに罹った方の中でワクチン接種のある・なしを検討したものではその差が無いとされています。
小児においてインフルエンザワクチンは20-30%のインフルエンザ感染を抑制できると推定されています。インフルエンザ脳症はインフルエンザ発症によるものと考えるのであれば、小児全体の20-30%は脳症発症を抑制できていると考えられます。つまり、脳症の予防にはそもそもインフルエンザに感染しないことが効果的であり、ワクチン接種はそれに有用な方法だと言えます。
海外渡航に関すること
海外でイヌに咬まれました、ワクチン接種をすべきでしょうか?
曝露後接種(海外で、咬まれた後の発症予防)と呼ばれるものです。
基本的に接種を推奨しています。
狂犬病は、発症後にほぼ全員が死亡する感染症です。
狂犬病ウイルスのヒトへの感染経路は、99%が飼い犬からの感染伝播です。
発症前に狂犬病の感染を診断できる検査法はありません。
日本国内で承認されているワクチンはラビピュール、海外ではChiroRabなどとして流通してます。この製剤の接種を受けた場合には、ラビピュールでその継続が可能です。
海外の現地でVerorab、Speedaなどの接種を受けた場合には当院ではこれら製剤のご用意ができません。健康保険での治療のため、当院での治療の場合は原則的にラビピュールでのやり直しを行っています。
日本国内で飼育されているイヌ、ネコ、コウモリ、キツネ等に咬まれた場合には曝露後接種は不要と考えます。
これは、1957年以後国内感染例がヒトおよび動物共に報告されていないためです。
(参考)2000年代の狂犬病発症例は海外で動物に咬まれ日本で発症したものです。
ネット予約について
予約カレンダーで希望日をクリックしても予約ができません。
受け入れ人数に限りがあり、すでに満了しているのかもしれません。
ワクチン接種ができる日程にも限りがありますので、実施していない日には予約ができません。
接種人数を増やせるように調整を続けていますので、適宜当クリニックのウェブサイトを確認してください。
予約できたかが不安なんですが・・・
ウェブサイトでお申込みいただいた後、予約確認メールをお送りしています。それをもってして予約の確定としていますので必ずご確認ください。
お電話でのお問い合わせはお控えください。
予約確認メールが届いていない場合は次のことが考えられます。
- メールアドレスの入力を間違えた
→予約は成立していません。改めてのご予約をお願いします。 - スパムメールに入っている
→スパムメール(迷惑メール)に振り分けられていないか確認してください - PCメールを受け付けない設定になっている(スマートホン)
→予約は成立していません。スマートホンの設定を変更の上で改めてのご予約をお願いします。
インターネットは使えないのですが、手伝ってもらえますか?
このFAQを見ている時点でネットは十分に使えています。
当クリニックではご予約のお手伝いはできません。ご家族、ご友人などに協力を仰いでください。絆、助け合いを求めてよい時期だと思います。
「キャンセル待ち」を受け付けていますか?
キャンセル待ちはありません。
小児予防接種について
乳児の予防接種は行っていますか?
生後2ヶ月から実施しています。当院は柏市予防接種指定医療機関になっています。
ご予約はお電話で承ります。
HPVワクチンは接種可能ですか?
可能です。
〈女性定期接種〉
シルガード9を使用しています。
小児的接種とキャッチアップ接種のどちらも対応しています。キャッチアップ接種は令和7年(2025年)3月で終了予定ですので、初回接種を令和6年(2024年)9月中に済ませるようにしてください。
〈男性〉
ガーダシルの接種が可能です。全額自費となりますのでご留意ください。
その他にどのようなワクチンを扱っていますか?
国内承認のワクチンは黄熱ワクチン以外の対応が可能です。
当院で取り扱いの多いものは次のものです。
- A型肝炎
- B型肝炎
- 破傷風
- 狂犬病(ラビピュール)
- 日本脳炎
- 風疹・麻疹
- 三種混合
- 男性向けガーダシル
(輸入ワクチン)
- 腸チフス(Typhim Vi)
- コレラ(Dukoral)
- A型・B型肝炎ワクチン(Twinrix)
- B型肝炎ワクチン(Havrix;1回接種で1~2年の効果)
予定のワクチンのうち一部を他院で接種予定です。残りの部分を接種してもらえますか?
可能です。
予定されている接種ワクチンの内容と日程を事前にお知らせください。
接種証明書を発行してますか?
当院接種分については無料で発行しています。簡単な内容ですが英語で作成しています。
他院接種分についての記載については事前にご相談ください。
接種証明書を発行してますか?
当院接種分については無料で発行しています。簡単な内容ですが英語で作成しています。
他院接種分についての記載については事前にご相談ください。
健康診断について
健康診断の料金を知りたい
検査の内容、診断書の書式により変わります。事前にご相談ください。
- 雇い入れ時健診(労働安全衛生規則第 43 条):11,000円
※血液検査、心電図検査、胸部エックス線検査、尿検査を含みます。
※ご指定の書式がある場合には別途2,200円をご負担ください。 - 定期健康診断(労働安全衛生規則第 44 条)
※年齢や事業所からの指示により検査項目が異なりますので事前にご相談ください。法定内容であれば最大で11,000円です。 - 柏市介護施設利用時診断書:11,000円
- 英文診断書(簡易なもの):5,500円
人定項目以外がチェックや数語の記載になるもの - 資格取得に必要な診断書・証明書
基本的な問診だけであれば5,500円です(指定書式がある場合)。
(例)理美容師資格、小型船舶免許、警備業、調理師免許など
外国人の雇い入れ時健診、定期健診は可能ですか?
可能です。
これまでにベトナム、中国、モンゴル、タイなどからいらした方の健診を行ってきました。
日本語がわかる方を同伴してください。
柏市特定健康診査を受けたい
当院で実施できます。予約制ですでのお電話でお問い合わせください。
5月20日以降に柏市から受診券が送付されますのでご確認ください。
特定健康診査の検査項目
- 身体測定(身長、体重、BMI、腹囲)
- 血圧測定(収縮期血圧、拡張期血圧)
- 尿検査(尿糖、尿蛋白)
- 血液検査
- 血清脂質 中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、Non-HDLコレステロール
- 血糖 空腹時血糖、またはヘモグロビンA1c
- 肝機能 GOT(AST)、GPT(ALT)、γーGTP
- 血清クレアチニン、eGFR、
- 血清尿酸
- 貧血検査(ヘマトクリット値、血色素量、赤血球数)
- (状況により 心電図検査)
社会保険の特定健康診査(特定健診)を受けたい
「集合契約B」と記載がある受診券がご利用になれます。
加入されている健康保険組合や共済組合などによっては、一部自己負担金がある場合があ、その負担額や負担率については受診券や受診案内をご覧ください
海外赴任に必要な健康診断を受けたい
実施しています。「労働安全衛生法第四十五条の二」による海外派遣労働者の健康診断になります。
法的な対象は労働者(事業場に雇用されている方)です。ご家族は法的な対象ではありません。
- 既往歴及び業務歴の調査
自覚症状及び他覚症状の有無
身長、体重、腹囲、視力、聴力の検査
胸部エックス線検査及び喀痰検査
血圧検査
貧血検査
肝機能検査
血中脂質検査
血糖検査
尿検査
心電図検査 - <医師が必要と判断した時に実施する項目>
腹部画像検査(腹部超音波検査)
※当院では胃部エックス線検査は実施していません
血中の尿酸の量の検査
B型肝炎ウイルス抗体検査
ABO式およびRh式の血液型検査(派遣前)
糞便塗抹検査(帰国時)
資格申請のための診断書は作成できますか?
作成しています。
- 理容師・美容師
- 免許申請
- 開設時・新たな従業員を雇用時 ※胸部X線検査が必要
- 医療系国家資格【免許申請】
- 看護師、獣医師、柔道整復士など
- 警備業
- 調理師
- 狩猟免許
- 猟銃所持免許 ※当院に1年以内の受診が無い場合には作成不可