超音波検査
超音波を利用した画像検査を行っています。「エコー検査」とも呼ばれることがあります。
放射線被曝がなく、妊婦や小児にも実施しやすい検査です。食事制限を要さない頸動脈や甲状腺、皮下腫瘍などの検査は当日の実施もできます。
腹部
この検査で調べられる臓器は多く、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、膀胱、前立腺、さらに子宮や卵巣が対象となります。 なかでも胆石、早期肝臓がんの発見に有用とされています。 胆石は、何らかの症状を認めずに検診で初めて指摘される場合も多く、胆石の保有者の約10%は生涯無症状で経過するといわれています。胆石などがあっても腹痛や黄疸などの症状が出なければ問題ありません。胆石に胆のうがんを合併する確率は10%以下です。胆嚢ポリープも定期的に検査をすることをおすすめしています。 C型肝炎ウイルスが原因となっている慢性肝炎は肝硬変や肝臓がんに移行することがありますので、早期の変化をとらえるためにこの検査が良く使われています。
検査前の食事制限が望ましいです。
血管超音波検査
動脈硬化や脚の静脈瘤を評価する方法です。
頸動脈
首の動脈を使って、動脈硬化の程度とつまり具合を、画像で評価します。 首の脇を指で触れると拍動を感じるところがあり、この動脈を中心に超音波検査(エコー検査)により動脈の壁を映し出すことができます。年齢を重ねるにつれて動脈硬化は進行しますし、更に糖尿病や脂質異常症(高脂血症)などのメタボリック症候群は動脈硬化の進行を早めるため、脳梗塞や心筋梗塞を起こす確率も増えてきます。症状が出ていない時期に動脈硬化の程度を把握することで、治療の開始時期を決めることができます。健康診断でメタボの指摘があった方は頸動脈エコー検査で積極的に動脈硬化の検査を受けてみましょう!
検査前の食事制限は必要ありません。
下肢静脈
甲状腺超音波検査
バセドウ病や腫瘍の評価には超音波検査が有用です。首のあたりにシコリを触れる、腫れている気がする場合にはご相談ください。 被爆がないこと、大きな検査機械に入らずに済むこと、食事制限を要さないことなどから小さなお子さんの検査も受けやすいと考えます。ご心配の場合には、受診していただくことでその必要性について検討させていただきます(場合によっては自費での診療になることもあります)。
検査前の食事制限は必要ありません。
皮膚/皮下腫瘍超音波検査
最近になり皮膚の下にゴロゴロと触れるものがある、大きくなってきたなど気になる症状の場合にも超音波検査がその診断に有用です。粉瘤(アテローム)や脂肪腫が比較的多く見かけられますが、まれに悪性のものも見られます。
検査前の食事制限は必要ありません。