ヒトパピローマウイルスワクチン接種について
ワクチン(シルガード9)の供給に制限がかかっています。需要の急速な増大に対する製薬会社からの出荷制限とのことです。そのため、次の方針をご理解いただければと存じます。
- キャッチアップ接種のかた、高校1年生のかたを可能な限り受付します
- 前回は他院で実施し今回の接種が不可と言われかたかもご相談ください
但し、状況によりお断りすることや予定を延期していただくこともありますのでご承知ください - 1回目接種が14才以下の方はできるだけ2回接種へ切り替えてください
(1回目から5ヶ月以上あける;標準は6ヶ月あける) - 1回目接種が15才以上の方で、高校1年生の方は2025年3月末日までに3回目が終わるようにスケジュールを再度確認してください
(2回目が12月31日まで終わらない場合、3回目は公費での接種ができなくなります)
ご予約もこちらから承ります。下までスクロールしてください。
対象者
柏市在住の女性で次の条件の方です
定期予防接種
小学6年生~高校1年生相当
令和6年度は、平成20(2008年)年4月2日から平成25年(2013年)4月1日生まれたかた
キャッチアップ接種
平成9年(1997年)4月2日~平成20年(2008年)4月1日の間に生まれたかた
令和7年(2025年)3月31日(月曜日)で公費でのキャッチアップ接種は終了します。
最短スケジュールであれば11月に1回目接種を済ませることで3回までの接種が公費負担で実施可能です。
対象期間が過ぎてからの接種は全額自己負担(1回約3万円)になります。
キャッチアップ接種3回の接種すべてを公費(自己負担なし)で実施するためには次の条件を満たす必要があります
短縮スケジュールのイメージ
(1)1回目と2回目を1か月以上あける
(2)2回目と3回目を3か月以上あける
※「1か月以上あける」とは「翌月の同じ日以降」のこと
※「10月31日から1か月以上あける」とは「12月1日以降」のこと
(11月30日ではありません)
期間内に公費での接種ができず、一部自己負担になった場合でも積極的にワクチン接種の完遂を目指してください。
このワクチンは「がんの発生予防」と考えください。
《参考》国立がんセンターウェブサイト
副作用
以前に、HPVワクチン接種後の広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)等を中心とする「多様な症状」の報告がありましたが、これまでの科学的な研究では「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はありません(厚労省ウェブサイト「問2-15. HPVワクチン接種後に報告されている「多様な症状」はどのようなものですか?」)。
他の重大な副作用についても発生としては特段多いものはなく、センセーショナルな記事の印象からこのワクチン接種を忌避することは不利益が大きいと考えます。
諸説ありますが、カジノで億万長者になれる確率が60万回に1回、毎日飛行機に乗っていたとして事故に遭う確率が20万人に1人、雷にあたりなくなる確率が9万分の1,オスの三毛猫が生まれる確率が3万分の1、初恋の人と結婚する確率が100分の1とされます。
子宮頸がん発生の抑制効果
予防接種と子宮頸がんの減少については長期的な観察が必要なため直感として効果を感じにくいと思いますが、海外ではHPVワクチン接種世代はそれ以前と比べて子宮頸部前癌病変の減少が明らかとなっています。日本国内でも同様の報告されています。